営業活動に欠かせないアイテムの1つが「営業リスト」ですが、その営業リスト作成を助けてくれるのが営業リスト作成ツールです。
営業リストツールを使えば、インターネット上からターゲットとなる企業をピックアップして、営業活動に必要な情報を収集・リスト化することが容易になります。
ただし営業リスト作成ツールにも様々な種類があり、一見しただけだとどのツールが自社に合ったツールなのかよく分からなかったりします。そこで今回は、数ある営業リスト作成ツールの中から、厳選した10個を詳しく紹介していきます。
目次
営業リスト作成(収集)ツールとは
営業リスト作成ツールとは、インターネット上から自社のターゲットとなる企業や見込み顧客の情報を取得し、自動で営業リストを作成するツールのことを指します。
企業の営業活動には欠かせない営業リストですが、自分で作成しようと思うとそれなりの時間や労力を必要とします。営業リストの作成作業をツールを使って自動化することで、リスト作成時間の短縮が可能になり、営業活動に集中して時間を割くことができます。
業務効率を最大化させるためには、営業リスト作成ツールの導入は必須とも言えます。
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無料の営業リスト作成ツールのメリット・デメリット
ここでは無料で利用できる営業リスト作成ツールのメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。
無料ツールを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
メリット
営業リスト作成ツールは基本的に有料のものが多いですが、中には無料で使えるものもあります。無料で使える営業リスト作成ツールのメリットと言えば、「気軽に導入して試せる」ことです。もし導入した営業リスト作成ツールが自社に合わなくても、無料であればすぐに利用を止めて他のツールに乗り換えるのも簡単です。
無料ツールだと使える機能などに限りがあるものの、それでも営業活動に必要な最低限の情報は収集することができるでしょう。
デメリット
無料ツールは、有料ツールに比べて使える機能が少ないです。そのため最適な営業リストが作れるわけではないというデメリットがあります。基本的に、無料ツールだとリストを作る際に条件を指定して絞り込みができず、営業をかける必要の無い企業までピックアップしてしまうことも。
また無料ツールはサービスサポートが受けられないようになっていることが多く、不具合が発生しても対応してもらえないこともあります。
有料の営業リスト作成ツールのメリット・デメリット
次に、有料で提供されている営業リスト作成ツールのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
有料ツールは無料ツールに比べて機能が充実していて、地域や業種はもちろん、設立からの年数、上場非上場など細かい条件を指定して企業を絞り込めます。
ですから、自社のターゲットとなる企業だけをピックアップしてリスト化することができます。
また必要最低限の情報に加えて、経営状況や設備などへの投資に対する考え方などより詳しい情報もリストに掲載されている場合もあります。カスタマーサポート面もしっかりしており、不具合が発生すれば対応してもらえますし、困った時には問い合わせることで解決方法を教えてもらえます。
成果に直結する良質な営業リストを作成したい方には、有料ツールがおすすめといえるでしょう。
デメリット
有料の営業リスト作成ツールのデメリットは、「費用がかかる」ことです。
月数千円で使えるものもあれば、月額料金が数万円するツールもあり、会社の状況によってはツール料金が経営を圧迫する恐れもあります。
また有料ツールには「最低利用期間」が設けられているものもあって、その場合は簡単にツールを乗り換えにくいこともデメリットとなります。最低利用期間が無いものもありますが、料金を払う以上は自社に合わなくても他のツールに乗り換えることが難しいでしょう。
無料の営業リスト作成ツール3選
デメリットは少なくないものの、初めて導入するなら一度無料ツールで試したいというケースも多いと思います。そこで無料で使える営業リスト作成ツールの中でも、評判が良く人気のツールを紹介します。
ある程度の機能を備えていて、無料で使える営業リスト作成ツールとしておすすめなのは下記の3つです。
- Urizo
- Musubu(ムスブ)
- FUMA
1. データ収集率が高い「Urizo」
Urizoの特徴と言えば、何と言っても増強機能と対応サイト数の多さです。
初めにインターネット上から必要な企業情報をピックアップしたのち、Urizoの独自システムで再検索を行ってより詳細な情報を集めます。また他のツールではiタウンページなどの1サイトだけを使ってデータを集めることもありますが、Urizoでは30以上のサイトからデータを集めてきます。
ただし無料で使える機能は一部のみで、月1,600件までしか企業情報を集めることはできません。
Urizoは有料プランも充実していますので、一度無料版を利用してみてからアップグレードを検討すると良いでしょう。
2. ピンポイントで企業情報を収集できる「Musubu(ムスブ)」
無料で使えるおすすめ営業リスト作成ツールの2つ目は「Musubu」です。「Musubu」は多彩な検索軸で詳細な絞り込みができるのが特徴です。
25種類以上の検索軸を使って絞り込みができるので、ピンポイントで欲しい企業情報を集めることができます。
また、
・成約案件
・取引案件
・メールデータ
などの情報を登録しておけば、それを分析して次の顧客となる可能性が高い「見込み顧客」を見つけ出してくれます。
ただし無料だと登録した情報の分析はできず、収集できる企業情報にも限界があり、さらに収集できる件数が30件のみとなります。
3. 完全無料の「FUMA」
「FUMA」は無料利用でも機能面の制約がほとんどありません。運営会社が所有する企業データベースを使って、件数の制限無しに必要な企業情報を集めることができます。
細かい条件を指定して検索結果を絞り込むこともできますし、最短5秒で指定した条件の企業情報を集めてくれます。無料で使える営業リスト作成ツールとしてはとても優良です。
ただし運営会社所有のデータベースには460万社以上の情報が掲載されていますが、無料だとその内の有力企業約160万社分しか利用することはできません。
有料の営業リスト作成ツール7選
自社が欲しい情報が詰まった理想的な営業リストを作るなら、やはり有料ツールを使うのがおすすめです。数ある有料の営業リスト作成ツールの中から、今回は下記7つを取り上げて紹介します。
- リスト収集くん
- APOLLO SALES(アポロセールス)
- ListA(リスタ)
- ソーシャル企業情報
- SPEEDA(スピーダ)
- HRogリスト(フロッグリスト)
- ラクリス
1. 業界最安の「リスト収集くん」
1つ目は弊社が運営する営業リスト作成サービス「リスト収集くん」です。「リスト収集くん」は業界最安の料金が強みとなっています。
収集するデータは毎月更新しており、検索種別も企業の所在地域や業種、上場市場区分など多岐に渡ります。また、クラウド型なのでソフト等のインストールが不要なのもおすすめポイントです。
リスト収集くんの料金プランは3つで、それぞれの月額と1か月の収集件数は下記です。
プラン | 料金 | 収集可能データ件数 |
ベーシック | 4,980円 | 5,000件 |
スタンダード | 12,000円 | 15,000件 |
プレミアム | 16,000円 | 50,000件 |
2022年5月現在は、期間限定でベーシックプランで月間50,000件の情報収集が可能なキャンペーンを行っています。
初期費用が無料なため導入コストを抑えることができ、細かい条件を付けての検索が可能です。そのため、欲しい企業情報だけの理想的な営業リストを安価で作ることができます。
2. サポート体制が充実している「APOLLO SALES(アポロセールス)」
「APOLLO SALES」はシンプルなインターフェースで、初心者でも使いやすいのが特徴です。さらに導入すると専任担当者が付き、使い方から営業メールの文面提案まで営業成果に結びつくサポートをしてくれます。
作成したリストを元にメール送信や問い合わせフォームへの入力を自動で行い、営業活動の効率化が図れます。ただ月間の収集可能件数や料金は明記されておらず、実際に問い合わせてみないと月いくらで何件の情報が集められるかは分かりません。
ちなみに料金の目安は月数万円程度で、利用期間や収集する情報件数によって料金が変わるシステムとなっているようです。
3. Webがデータベースの「ListA(リスタ)」
「ListA」はWebをデータベースとして使っており、実に1,000万件以上の企業情報から必要なデータを抽出することができます。キーワード検索が可能で、条件指定では絞り込みにくい企業の情報もピンポイントで集められます。
またサポートダイヤルは迅速丁寧な対応で、初心者でも安心して利用することができます。料金プランは5つで、それぞれの月額と収集可能件数は下記となっております。
プラン | 料金 | 収集可能データ件数 |
ライト | 10,000円 | 20,000件 |
スタンダード | 20,000円 | 100,000件 |
プロフェッショナル | 30,000円 | 300,000件 |
エンタープライズ | 40,000円 | 無制限 |
リスタDB | 20,000円 | 無制限 |
※リスタDBはキーワード検索ができません。
無料で使えるお試し版が用意されているので、まずはお試し版でListAの使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。
4. 多項目の情報が収集できる「ソーシャル企業情報」
「ソーシャル企業情報」の特徴は、1社につき15項目もの情報が収集できることです。会社名や住所、電話番号などの基本的な情報に加えて、資本金や従業員の規模、年商、上場区分、法人番号まで収集できます。シンプルな設計で導入・利用がしやすいのもポイントです。
ただし、公式サイトからの情報収集のみで、安全確実なのは良いですが、知りたい詳細な情報が得られない可能性があります。プラン・料金は下記で、それぞれ検索・ダウンロードが1日に100回ずつできるようになっています。
プラン | 料金 | 収集可能データ件数 |
スタンダード | 7,700円 | 1,000件 |
プレミアム | 10,780円 | 2,000件 |
プラチナ | 16,280円 | 3,000件 |
※12か月契約で割引あり
さらにプレミアムとプラチナはバナー広告を非表示にすることができ、毎月1回最大1,000件のメールアドレスをダウンロードできます。(※スタンダードは初回の100件のみ無料)
無料プランはありませんが、実際の製品に近いデモ画面を使った検索体験が無料でできます。
5. 国外の企業情報も収集できる「SPEEDA(スピーダ)」
「SPEEDA」では、日本を含むアジアを中心とした世界約700万社の情報を収集することができます。ボーダーレス化が進んでおり、中小企業でも世界を相手に取引しているところは少なくありません。そうなると必然的に国外企業も含めた営業リストが必要で、SPEEDAは世界を相手に戦う企業にはピッタリのツールです。
さらに業界やトレンドのレポート、各国のマクロデータやM&A案件に関するデータも集められます。料金は利用人数に応じた月額制ですが、公式サイトに具体的な金額は掲載されていません。
7日間の無料トライアル版が用意されていて、一部ダウンロード数やサポートに制限はあるものの、ほぼ有料版と同じ機能が使えるようになっています。
6. 人材業界に特化した「HRogリスト」
「HRogリスト」は人材業界に特化した営業リスト作成ツールで、人材を求めている企業の情報を集めることができます。人材派遣会社や転就職のエージェント会社が利用するのにピッタリなツールとなっています。
基本的な企業情報に加えて、「募集している職種」「掲載している求人サイト」といった情報も集められます。導入から運用まで一貫したサポートが受けられるため、初めて営業リスト作成ツールを導入する場合でも安心です。
料金は初期費用が10万円、月額料金は30,000円からで、6か月以上の長期契約で初期費用が無料となります。1か月の無料トライアルが用意されており、無料で使い勝手を確認してから有料版を利用するかどうか決められます。
7. 情報源が豊富な「ラクリス」
「ラクリス」は7ジャンル50サイトを網羅して700万件以上の情報から営業リストを作ることができます。他の有料ツールと比べても情報源が豊富で、今後顧客になる可能性がある「見込み顧客」をピックアップするのに向いています。
また、365日休むことなく50サイトを巡回しているため、常に最新の情報を入手できるようになっているのです。さらに検索軸も豊富で、自社の目的に合った企業情報をピンポイントで探すことができます。
料金は従量プランが1つ、定額プランが1つ、月額プランが4で、全部で6つとなっています。従量プランの「バリュー」は、初期費用の会費が10,000円で、1件当たり5円でデータを収集できます。ただし会費分として2,000件まで企業情報が入手でき、料金が発生するのは2,001件目からです。定額プランの「T10000」は30,000円で、データ取得件数が10,000件に達するまで期限なしで利用できます。
月額プランの料金と月間のデータ取得件数は下記となっています。
プラン | 料金 | 収集可能データ件数 |
ライト | 10,000円 | 3,000件 |
ライトPlus | 15,000円 | 5,000件 |
レギュラー | 30,000円 | 20,000件 |
アドバンス | 50,000円 | 50,000件 |
※それぞれ別途初期費用が10,000円かかります。
月額プランはデータ取得件数の超過も可能で、それぞれの上限を超えてデータを取得する場合は1件ごとに別途料金が発生します。さらに契約期間を3か月以上にすることで、初期費用が無料となります。
無料お試しが用意されていて、300件のデータを1回だけダウンロードすることができます。
まとめ:自社の目的に合わせたツール選定が大切!
おすすめの営業リスト作成ツールを無料と有料合わせて10個紹介しましたが、これ以外にも営業リスト作成ツールはたくさんあります。それぞれに違った特徴がありますから、自社の目的に合ったツールを選ぶことが重要です。
無料ツールでも営業リストは作れますが、理想的な営業リストを作るにはやはり有料ツールの利用が必須です。
まずは無料ツールで営業リスト作成ツールの使用感を確認してから、有料ツールの利用を検討してみてください。
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