アノニマスリードとは｜意味やコールドリードとの違い、特定方法を解説

リードにはいくつかの種類があり、アノニマスリードもそのうちのひとつです。こちらの記事では、アノニマスリードの意味や重要性、コールドリードとの違い、アノニマスリードから取得できる情報、特定方法とコツについて紹介しています。

アノニマスリードとは

アノニマスリードには「匿名」という意味があり、この文言が付けられたアノニマスリードは、個人が特定されていないリードを意味します。
つまり、氏名や住所、電話番号、メールアドレスといった情報が何もわかっていないリードということですが、このようなリードでも、取得できる情報がセロではないのです。

アノニマスリードの取得できる情報については以下で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

コールドリードとの違い

コールドリードとは、個人を特定できてはいるものの、商品やサービスへの興味関心が低く、すぐに購買に結びつく可能性が低いリードを意味します。
つまり、アノニマスリードとコールドリードには、個人を特定できているか否かの違いがあるということなのです。

アノニマスリードの段階では、まだアプローチすることができませんが、コールドリードに変化すれば、情報を頼りにアプローチを開始できます。
この部分はとても重要で、アノニマスリードをいかにしてコールドリードに変化させるのかが、その後の収益を左右するといっても過言ではないでしょう。

アノニマスリードの重要性

初めから優良顧客となり得るホットリードに出会えれば、何の苦労もありません。
しかし、リードには段階があり、アノニマスリードからコールドリード、ウォームリード、ホットリードというように育成する必要があるのです。

たとえば、アノニマスリードがどこかのタイミングで商品やサービスに対する問い合わせをしたり、メルマガ登録をしたりした場合では、一部であっても個人を特定できる手がかりを得られることになります。
つまり、アノニマスリードがコールドリードに変化する可能性があるということで、やがてホットリードに変化する可能性も十分に考えられるのです。
これが、アノニマスリード獲得の重要性です。

アノニマスリードの取得できる情報

アノニマスリードで得られる情報は、自社HPの閲覧ページ、訪問日時、ページの滞在時間、IPアドレスの4種類です。
また、アノニマスリードがCookie情報の取得を許可していた場合では、自社HPを訪れた際にとった行動履歴情報も得られます。
そして、このような手がかりからアノニマスリードにアプローチしていくことで、アノニマスリードからコールドリード、続いてウォームリード、ホットリードに育成できる可能性が広がるのです。

アノニマスリードを特定する3つの方法

アノニマスリードが何らかのアクションを起こしたなら、個人を特定してアプローチをしないという手はありません。
こちらの章では、アノニマスリードを特定する３つの方法を紹介しています。

1. 問い合わせフォームの活用

アノニマスリードが自社製品やサービスに興味を持ち、問い合わせフォームから問い合わせをしてきた場合では、返信用メールアドレスに回答を送信することになります。
つまり、この時点でアノニマスリードのメールアドレスは獲得できるということです。

また、ホワイトペーパーダウンロードの際に、専用ページに個人情報入力欄を設置しておけば、より詳しいアノニマスリードの個人情報を獲得できますね。
もちろん、この段階ではホットリードになり得るか否かはわかりませんが、アノニマスリードの個人情報を獲得できれば、ひとまずアノニマスリードからコールドリードに変化したと捉えることができるでしょう。

2. メールアドレスの案内

セミナーやイベント、商品展示会などでアノニマスリードと名刺交換した際には、名刺にあるメールアドレスの案内を口頭で伝えましょう。
名刺交換だけでも個人を特定できますが、名刺のメールアドレスからメールを送信してもらうことができ、名刺の情報とメールアドレスの情報が一致すれば、アノニマスリードではなくコールドリードの扱いになります。

そして、メール送信をきっかけとしてコミュニ―ションを図れるようになれば、自社製品やサービスの案内をしやすくなり、やがてホットリードに変化する可能性が広がるでしょう。

3. 会員制ページの作成

自社HPを会員制にし、個人情報を入力してもらう方法です。
アノニマスリードがこれまでに自社HPを訪れていた場合では、過去の閲覧履歴が残っているため、会員としてログインしてもらった際に、過去の閲覧履歴と照合して個人を特定できます。

自社製品やサービスに対するアノニマスリードの興味関心が高ければ高いほど、会員登録をしてもらえる可能性が高く、やがてホットリードになる可能性も高いと考えられます。
自社HPを会員制にするためには少々手間が必要になりますが、この方法は効率良くアノニマスリードの個人情報を得られるというメリットがありますので、ぜひ参考にしてください。

アノニマスリードを特定するコツ

アノニマスリードの特定は容易ではありませんが、問い合わせフォームに工夫を加えることで、より個人を特定しやすくなります。
それでは、アノニマスリードを特定するコツを紹介しましょう。

1. 問い合わせフォームを簡潔にする

問い合わせフォームはなるべく簡潔にして、入力しやすい画面を作成しましょう。
たとえば、名前や住所、メールアドレスは個人を特定する重要な要素で、問い合わせフォームには設置しておかなくてはならない項目です。
しかし、それに加えて年齢や家族構成など、項目が増えすぎると画面が見づらくなり、そのままページを離脱されてしまうリスクが高まります。

また、問い合わせフォームの入力項目が多すぎると、その後の管理にも多くの時間や手間がかかることになります。
そうならないためには、問い合わせフォームを作成する際には、なるべく簡潔で見やすい画面を作成することが重要なのです。

2. 問い合わせフォームや会員制ページへの遷移を促す仕組みを作る

アノニマスリードが自社HPを訪れるということは、自社製品やサービスに興味を持っていると考えられます。
そして、より詳しい情報を得るためには会員登録が必要と明記することで、問い合わせフォームや会員制ページへの遷移がよりスムーズに運ぶことになるのです。

なお、問い合わせフォームや会員ページ登録のURLやボタンはページ内の目立つ場所に設置しましょう。
それにより、アノニマスリードがページ内で迷子になることなく、スムーズに問い合わせフォームの利用や会員登録を行えます。

まとめ

今回は、アノニマスリードの意味や重要性、コールドリードとの違い、アノニマスリードから取得でき情報、特定方法とコツについて紹介してきました。
アノニマスリードの段階では個人情報を特定できず、即座に購買につながる可能性は低いでしょう。
しかし、自社HPに問合せフォームを設置したり会員登録を促したりするといった工夫を行えば、初めはアノニマスリードでも、コールド―リードへと変化し、やがてホットリードに育成することは可能なのです。

アノニマスリードの育成は長い道のりをたどることにはなりますが、コールドリードに変化をすれば、それをきっかけにホットリードにまで育成できる可能性はあります。
自社の収益アップを狙いたいなら、今できる工夫を行って、アノニマスリードをコールドリードに変化させることが何よりも大切でしょう。